1月16日(土) 岩瀬エリアに新しい観光スポットが誕生します。

令和2年3月に富山駅の南北を走る路面電車が繋がり、富山湾に面する岩瀬地区は、ゲストハウスをはじめ、レストランや割烹、日本酒バー、クラフトビール工場など続々と新しいお店がオープンし、今富山市の注目エリアになっています。

そして、令和3年1月16日(土)より『旧馬場家住宅』が一般公開されます。隣接した『北前船廻船問屋森家』との共通券もありますので、岩瀬観光の際はぜひお立ち寄りください。



馬場家は、江戸後期から活躍した北前船主・廻船問屋の家です。当家は「岩瀬五大家」(馬場家、米田家、森家、畠山家、宮城家)の筆頭に挙げられ、北陸の「五大北前船主」のひとつにも数えられています。

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大町通りに面した馬場家(森家に隣接)

明治中頃には汽船経営に舵を切り、事業の近代化にも成功しました。
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主屋2階より港側を望む

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また、馬場家の9代当主道久の妻はるは、旧制富山高等学校設立のために多額の寄附をしたことでも知られています。

 

 馬場はるは、下新川郡泊町(現在の朝日町)の旧家、小沢家の生まれ。15歳のとき、8代当主道久の息子、大次郎(のちの9代当主道久)の妻となりました。
 大正8年(1919)、夫が無くなり、当時33歳だったはるは若くして一家を支える立場となりました。
 はるは、馬場家を守ると同時に、先代の意志を継ぎ、社会貢献も積極的に行いました。なかでも特筆すべきなのが、旧制富山高等学校(現在の富山大学人文学部・理学部)設立のための寄附でした。寄附額は総額で160万円(現在の10~20億円程度)にも及びました。






当住宅は明治6年の東岩瀬の大火の後、以前の部材を用いて建てられたといわれています。東岩瀬町の中でも最大規模の住宅で、長さ30メートルのトオリニワ(屋内通路)や、33畳ものオイ(広間)など見どころも多いです。

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長さ30メートルのトオリニワ

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豪壮な梁組が見える33畳ものオイ

主屋のほかに、前蔵・壱番蔵・弐番蔵・米蔵・西門・西塀も現存し、廻船業が盛んであった頃の面影が残っています。

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縁側から望む庭園

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海への玄関口として上質なつくりの西門(裏門)

名称 馬場家(ばばけ)/旧馬場家住宅(きゅうばばけじゅうたく)
住所 富山市東岩瀬町107-2 ※北前船廻船問屋森家の隣
開館時間 9時~17時(入館は16時30分まで)
休館日 年末年始(12/28~1/4)、臨時休館あり
入館料 大人100円(90円)、高校生以下は無料
※()内は20名以上の団体料金

【馬場家・森家共通券】
大人 180円(160円)
アクセス ◆公共交通 富山地方鉄道富山港線「東岩瀬駅」から徒歩約10分又は「岩瀬浜駅」から徒歩約15分 
◆自家用車 北陸自動車道富山ICから車で約30分
駐車場 森家の西側(裏側)に無料駐車場あり ※大型バスも可(事前予約必要)
お問い合わせ 旧馬場家住宅 076-456-7815
URL https://www.city.toyama.toyama.jp/kyoikuiinkai/shogaigakushuka/babake.html

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