9人のガラス作家がつくる寿司店のための器。 Toyama Glass×すしのまち とやま
富山市が40年余りにわたり推進してきた文化事業「ガラスの街とやま」。作家を育てる教育機関や制作拠点が整備され、いまでは多くのガラス作家がこのまちで活動しています。
今回、富山ガラス工房に所属する9人のガラス作家が「すしのまち とやま」の協力店舗10店とコラボレーション。店主へのヒアリングをもとに、料理や店の雰囲気に寄り添う器や酒器、箸置きなど、それぞれの店のためのガラス作品を制作しました。
ここで、9人のガラス作家によって生まれた“富山の寿司店のための”ガラス作品をご紹介します。
すし 琉之輔×粟田 和



店の看板色から発想したカラーリングとガラスならではの自由な造形。ひとつとして同じ形がない箸置きです。どんな出逢いがあるのかも併せてお楽しみください。
美喜多寿し×笠原綾乃



日本海の水面を思わせる青、料理に寄り添う白、岩肌と輝く水面をそれぞれイメージした酒器です。富山の景色を映し込みながら美味しいお酒を味わってください。
富山湾氷見前鮨 銀兆×齊藤九十九



寿司が最も美しく映えることを第一に据えた漆黒のガラス長皿。制作の過程で生まれるカラーラインの自然な色味と表情がポイントとなっています。
蘇TETSU×佐藤望美



大・中・小の泡が織りなす美しい世界を、ガラスの中に閉じ込めました。盛り付けのときだけでなく、使い終えた後にも眺めて楽しめる作品です。
寿し さわ田×白神朝惠



どんな方にも寄り添う店主の想いに重ね、器とともに寿司の時間を味わうことをテーマにデザインしました。食卓のひとときをやさしく包み込みます。
寿し処 佐々木×竹内 駿



春の気配をまとう「花信風」と海の景色を映す「blue shell」。色と余白、貝殻を思わせる造形は、食材を引き立てながら食後の余韻もお楽しみいただけます。
栄寿司×竹岡健輔



「越中八尾のおわら」に着想を得た一枚。レース技法の模様で編み笠を表現しました。貝殻の鉢とともに、富山らしい趣を感じていただけます。
歩寿司本家×若色正太



風にうねる水面の輝きを映した冷酒杯と片口、そして荒々しくも美しい富山の海を思わせる大皿です。ガラスならではの、動きのある形に仕上げました。
美乃鮨×和田修次郎



訪れる人が必ず目にするもの、をテーマに仕上げた乳白色の醤油皿。富山湾の藍瓶を思わせる層と、宙吹きならではの柔らかな揺らぎが手元に静かな温度を添えます。
とやま鮨 海富山×粟田 和、笠原綾乃、齊藤九十九、佐藤望美、白神朝惠、竹内 駿、竹岡健輔、若色正太



工房オリジナルカラー「富山曼荼羅彩」を用いた酒器は、お好きな一点を選ぶ楽しみも魅力です。富山湾の深さを映す「越碧硝子」の小鉢は、海の幸を鮮やかに引き立てます。
その店ならではの使い方を思い描きながら、試行錯誤を重ねて生まれたガラスの器たち。ここで紹介した作品は現在、それぞれの寿司店で実際に使われています。店ごとに異なる作品との出会いもこの企画の楽しみ方のひとつ。料理やお酒と共に、思いがけない形でガラスの器に出会えるかもしれません。
富山の寿司とガラスが織りなす新しい食の風景を、ぜひ店頭でご体験ください。