プロに学ぶ!スマホで寿司をキレイに撮る8つのコツ

2025.07.29

コツをつかめば、スマホでもこの仕上がりに!

寿司を前にして、まず思うのは「食べたい!」。
でもせっかくなら、一瞬だけ手を止めて“おいしさまで伝わる写真”を残してみませんか?

今回、寿司をスマートフォンでキレイに撮るためのコツを、スマホカメラマンの黒田智之さんに教えていただきました。
黒田さんは、AQUOSのカメラ機能作例カメラマンとして長年活躍されており、スマホ写真教室やワークショップの講師経験も豊富とのこと!

数々の撮影テクニックを実演付きで説明していただき、撮影初心者の私(すしのまちとやま担当T)にとってはどれも目からウロコでした。

参考までに、今までにTが撮影した写真を載せます。

一応ブレてはないです。それくらいのレベル。どれもおいしかったのに、悔しい・・・!

  

☆このコラムは、富山テレビ「ダイブツのイマダ!」にて願いごとを叶えていただいたので、復習も兼ねて作成しました!(一部スクリーンショットを使用しています。)
番組はTverで8月2日(土)18:30頃まで配信中!

https://tver.jp/episodes/epbrhiwkko
FODなら過去の配信も見られます。
https://fod.fujitv.co.jp/title/11nl

① 光を探すのが、いちばん大事

テーブルの“光ってるところ”が狙い目です。

照明が当たって、机がふんわり明るくなっている場所がベストポジション。
画面が暗いままのスマホを置いてみると、光の当たり方がよく見えてきます。

② スマホは逆さに持ってみる

カメラを逆さにしただけで、被写体が自然に見える

スマートフォンのカメラレンズはワイドレンズ(広く撮る)なので形が歪みやすく、普通に撮ると頭でっかちな形に。ひっくり返すことでカメラの位置が下がり、歪みのないスッキリした写真になります。
特に寿司の場合は、側面から撮れるのでシャリまで写り、よりおいしそうに見えます!

③ ズーム(1.5〜2倍で)撮ってみる

近づきすぎると影が入るけれど、ズームなら自然に ※撮影練習用の「寿司の模型」です。

近づきすぎによる影が入る問題が解消されるほか、一眼レフのレンズでいう「望遠」の状態になり、被写体の歪みが解消される(肉眼で見た形どおりに近づく)効果も。

  

④ポートレート機能を使う

背景がぼかせるので被写体を際立たせられます。
機種によってはタップした場所でピントを調整したり、背景のボケ感を調整したりする機能があることも。

この写真だと、白エビが主役っぽく見えますね!

⑤ 寿司を動かして背景を整える

スマホは構えたまま、寿司で微調整

背景に写りこまないほうがいいものがあるときは、カメラ側を動かすと人にぶつかったりするので、被写体(寿司)を動かす方が調整しやすいです。

※位置を変えるのが難しい場合もあるので、状況を見ましょう!

ちなみに、今回の被写体となる寿司は「炙庵とやま鮨」さんにて握っていただきました。どのネタも新鮮かつ脂がのっていて、最高…!

⑥ 炙りや皮のあるネタは“おいしい側”を見せる

ビフォーアフター:皮じゃない側 vs 皮がある側 (被写体はのどぐろと冷酒)

意外と見落としがちなのがこのテクニック。炙りや皮がある場合は、そちら側を撮影することで、食感や香りなどを連想しやすくなり“おいしそう”に撮れます。

⑦ 白いネタは「白飛びギリギリ」まで明るく

左くらいの明るさ(ツヤや質感が若干残る程度)にすれば、右くらいに自動調整される(被写体は白エビのおぼろ昆布軍艦)

これは機種によりますが、若干明るすぎなくらいまで明るさ調整をしてから撮影することで、綺麗に自動で補正してくれる機能があるそうなんです!!どうやらiPhone16以降には搭載されているようです。お持ちの方は、試しに明るさ調整をしてみてください。

※明るさ調整・・・被写体をタップしたら照度調整機能(太陽マーク)が出てくるので、上方向にスワイプすると明るくなります!(iphoneの場合)

⑧ 箸上げ撮影は“空間”もおいしく見せる

ビフォーアフター:左は高すぎて背景が映り込んでいる。右は余白が生まれすぎないちょうどいい高さ

器の模様や他のネタなどとの関係性を意識するといいみたいです。
高すぎる箸上げ、白エビだけ仲間外れにされてるみたいで可哀想に見えてきました。

以上、8つすべてのテクニックを詰め込んで撮影した結果が…こちら!

富山のお寿司の魅力を最大限に表現することができました!!!

*写真は「富山湾鮨」。季節によって異なる10貫のネタを楽しめます。

撮ってよし、食べてよしの寿司時間を

黒田さんに教わった“撮影の心得”は、決して特別な機材や技術が必要なわけではありません。
スマホでも、ちょっとしたコツさえ押さえれば「記録」ではなく「記憶」に残る一枚に。

「サッと撮って、ベストタイミングで味わう」——
今回ご紹介した8選は、寿司と向き合うひとときを、より豊かにしてくれる技術です。

ただし、素敵なひとときを過ごすときは、お店の雰囲気を尊重するのが大前提。撮影禁止のところもありますので、撮影される際には店主の方にお声がけし許可をもらってください。
周りの方への配慮もお忘れなく!

寿司は楽しくおいしく食べる、それが一番!


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special thanks!

お寿司をご用意してくださったお店:
炙庵とやま鮨
https://www.toyamashi-kankoukyoukai.jp/sushinomachitoyama/sushi/aburian/

教えてくださった方:
黒田智之
https://www.photoglam.jp/

願い事をかなえてくださった方:
富山テレビ「ダイブツのイマダ!」
https://bbt.co.jp/daibutsu-imada/index.html

富山市観光協会